人を切らない?
今日、業者さんと打ち合わせ。
そのとき、馴染みの表現をしてくださった。
「櫻井さん、あったかくて・・・。」とおっしゃるので、またまた・・・、と返していたら、「人を切らないでしょ?」と言ってくださった。
大学時代の友人にも言われていた。「私やったら、とっくの昔に切ってるやろうと思う人とでも、結構付き合ったげるやん。」と。付き合ったげる、なんて、そんな偉そうな気持ちはないけど・・・。
これでとことん付き合ってることになるんかなあ・・・?
でも、一方で、とことん付き合ってあげる?ことが、相手の力を削ぐことになってしまうことだってある。「泣いて馬謖を斬る」ではないけれど、その先のことを考えて、切らなければならない関係というものもあろうというもの。それを長く付き合ったから、褒められることでもないだろう、と思う。
昔から注意されていたことだ。優しいことが優しいわけではないこともあることを。
わたし、そんなにいい人間かなあ・・・?とか思いながら、身内でさえそういう表現をするのだから、もしかしたらそうかもしれない。
でも、もうすぐチェリーも六周年。教室を片付けていて、開校当初のことを思い出すものがたくさん出てきて、懐かしかった。なぜか最初から生徒がいて、テキスト会社の方には驚かれていたのだけれど、その当時、まだ誰にも知られていなくて、どんな勇気を出したのか、昔よく通っていて、大好きだった土地で、本当にひょんなことで開校した。
そうそう、思い出した。私は、優しそうに見えるけれど、ここまで、という一線はかなり明確だと思う。それ以上になったら、非常に冷静に、あっちへ行ってしまう。その一線がなかなか遠いところにあるのだろうけれど。とりあえず、納得のいくところまで付き合って、それでも折り合いがつかなかったら、それはそれで仕方がない、と思える。割とあっさりと。別に感情的に残ることもなく。こだわることもなく。
仕事っていろいろ学ばせてくれる。
一つ一つのことがあまりにも新鮮で、毎日どったんばったん精神的に忙しかったけれど、六年経って、最近も、ちょっと開校当初のように、忙しくしている。いろんなことの準備に忙しくて、一つのことを深く考えている時間がなく、次のことが起こっている。あっさりできていいのかもしれない。
仕事で忙しく、対応に追われる、というのは、生きていくのに、ものすごく力をつけてくれることなのかもしれない。仕事が育ててくれていることって大きいなあ。