中間考査の成績が出て、なかなか締め上げられている君たちへ・・・。(笑) 大学受験数学。
高校生にとっては、入学した時の番数と、現在の番数が変わって、あれこれ思うことの多い季節になったと思います。
高1生にとっては初めての中間考査。
高2、高3にとってはもう慣れてきたからこその成績が気になるところです。
先日、東大クラスの成績が出て、まあ、ね！
それぞれ、番数が変わっていたり、変動がなかったりしているのですが、それぞれ思うところもあり、またこちらとしても言いたいこともたくさんあるというもので、先日の中間考査の成績が出た後の最初の授業では、まあチクチクチクチク嫌味の一つや二つも言うところとなったのでした。
学校が実力を重視するタイプの学校の場合、点数がほぼほぼすべてとなりますが、怖いのは、実力以上に平生点が入る学校で、評定が高く出る場合です。
オール5というような成績が、必ずしも実力を表すものでないときに、その問題が発生します。
推薦で進学するタイプの学校ならそれはそれでいいのですが、やけに評定が高めに出て、自分の実力を過信してしまう場合が怖いのです。
私の育った大阪、というか母校は、何かに実力主義の学校だったと思います。
いや、どこかで評定を高くしてもらえていた人もいたかもしれませんが・・・。
なぜなら平生点なんてつけようがほぼほぼなかったからです。
テストの点数がすべて。
課題提出もほとんどない。夏休みのホーム・リーディングのレポートなどはありましたが、それとてテストがメイン。
まれに社会でレポート提出、物理で実験結果のレポート提出などはありましたが、数学などで、マメな女性の先生が、○○点以下は夏休みの宿題ノート提出などとおっしゃっていたらしいのですが、その先生に当たらなかった私は、そういう目に遭ったことがありませんでした。
潔いほどの実力主義。
誰もその人格など相手にしていないようでした。
生徒たちは、私の中学時代の話や高校時代の話を聞いて、目を丸くしています。
先日は、中一男子に、わが母校の中学の話をしていたら、
先生、転校しなかったんですか？
と言われてしまいました。
当時、おそらく日本一荒れている中学にされていたのです。
それも中3時です。
娘の中学時代には、娘から
日本一荒れて中学に通っていた人もいるのにねえ・・・。
とからかわれるほどの学校でした。
新聞を大騒ぎさせたほどの中学出身です。
そんな中学校から、別の意味で有名な学校に進学して、
あの学校から来た10人に見えない。
と言われる品行方正そうな真面目な、あまり何事も起こしたくないタイプの人間が進学しました。
考えてみれば富山県は本当に平和です。大都会大阪だから起こった事件だとも思えます。
家のお母さんだったら、心配性やから、転校させたと思う・・・。
と彼は言っていましたが、当時誰も転校しなくて、最後まで一緒に卒業できたのはどうしてだったのでしょうか？
そういう時代だったのでしょうか？
確かに今なら転校もありそうです。
というより、富山に来て、結構越境ができるんだなと思ったのですが、当時の大阪では越境はありませんでした。
というより、知らなかったのかもしれません。
母の時代は、結構郡部の実家から、大阪の難波の中学校まで越境していたらしく、今なら、ちょっと帰りにどこかに寄ってしまいそうな所です。
母らしく真面目な話です。
一方父方の祖母は、そうそう真面目ではなかったそうで、女学校時代に、悪をして、
おばあちゃん、心ぶらもしたでー。
と笑わせてくれましたが、心ぶらというのは、心斎橋ぶらぶらのことだそうです。
真面目な母と、ちょっといい加減な祖母のバランスで、私の中には、ちょっと真面目なところとちょっと融通の利くところの両方があるようですが、それも時代背景によるものだと思います。
おばあちゃんのそばで過ごしていたら、絶対にどこかで、
あんた、そないに勉強ばっかりせんでも～。
と言われて、きっと進学先が変わっていただろうと思います。
堅物の母と、ちょっとええ加減な祖母。
この２人がいてくれてよかったなと思います。
子供の育ちには、どちらも大事な要素です。
高校時代に、ある先生のことを、男子が、
あいつ(生意気ですね？)、面談してても、絶対に逃げ道作らんやろ？
よくできる男子の言葉にハッとしました。
逃げ道を作るということの大事さを思ったのでした。
ちゃんと言うべきことを言う。
でも、その後には、ちゃんと、
そうは言ってもねえ・・・。
という部分を残しておいてやる。
それが教師としても、親御さんとしても大事なことだと思うのです。
いやいやいやいや、私の気性もあるのでしょうけれど、ほんっと、高校時代には全く逃げ道などなかったと思い出します。(笑)
