女の涙なんて怖くない!
先日から、化学と闘っていた。
私?
いや、生徒が。
本当にもう、どこで躓いてるのよー!
もう、ここは私の出番!とばかり、化学の基礎を見てみた。
専門家には見えなくても、超々文系で、昔化学や物理に苦労した経験のある私なら見つけられるものもあるはずだ!
朝10時集合!
その日は一日中化学と取っ組み合いをすることに決めていた。
計算なのか?
理論化学なのか・・・?しかし、これは、一度、私が全範囲解説した。
無機化学?
有機化学?まあ、これは個性強いけど。
何なんだろう・・・?
ということで、最初の部分の計算問題を解いてもらった。
なあるほど!
引っかかっているところがわかったー!となった。
私は、彼女を追い詰めてしまったのかもしれない・・・。
機嫌が悪くなるし、かといって、こちらとしてはこの事実を突きつけなくてはならない。
でなければ、来年の合格はないのである。
機嫌がよくないこと2日間。
とうとう私が彼女を叱った。
そしたら、スーッと涙を流した。
だから、女の子の涙は見たくない。
可愛い頬に涙の筋。
もともと芸術家的なところのある彼女は、たぶん、理屈でどうこう、というより図形問題のような感性のひらめき、みたいな方ができるのだろう。
化学は、正直面倒くさい科目であるから。
でも、やってもらう。
ということで、彼女は、今日はしっかり背中の筋を伸ばして、しっかり私の言ったところをマスターしていた。
ついでに、その筋の方に、その方面の受験についてアドバイスしていただいても来て、希望がもてた。
ときに女の子には甘くなりそうになってしまう。
かと言って、男子にも、そうそうひどいこと言えるわけでもないけれど。
男女が同じように働ける時代になりつつあるのかなあ。
でも、まだまだ、私は、ときに女子に甘くなってしまう。
なんでだろうなあ・・・、と思いながら。