富山県高岡市にある、国語強化の個別指導塾「チェリー・ブロッサム」

先日、指導中に、高２生のYくんが、珍しく、
先生、この問題、○○、って書いたんですけど、合ってますか・・・？
と訊ねたのは、物理の、その日に実施された期末考査の問題に置いての自分の解答についてであった。
信じてくれるのは嬉しいけども、問題の解法について質問されるのならわかるけど、今日書いた解答について、というのは、なかなか斬新な質問だなあ・・・、と思い、公式と問題とを見比べていた。
ああ、これは先生の裁量だなあ、部分点が付くかな？というものと、こっちは間違えやろ・・・、
というものがあった。

それぞれに答えたけれど、それよりも面白かったのは、彼が、
合ってますか？
と訊いた、その敬語である。

中１の頃からお付き合いしてきた彼は、なかなかにツンデレな中学生であった。
その彼が、高校生になってお休みしていて復帰し、私に数学の問題を訊ねるとき、

先生、これわからん・・・。
という言い方が独特で、それも長年のお付き合いから来る愛しさやら可愛さもあり、私は、ときにマネしてしまうのである。

先生、これわからん・・・。
女子の間で、その言い方が面白がられて、私が
Yくんの言い方、と言って、
なんか可愛くない？
と話していたのだけれど、それを実際に訊いた後輩女子は、
Y先輩の、先生、これわからん・・・、と初めて聞きました！
と言っていた。

その彼が、なんと物理で、
これ、合ってますか・・・。
というのが、それなりに大人になってきたのかな？と思っているのである。

彼はいい子である。
でも、ちょっとしか付き合わなかったら、もしかしたら誤解を受けやすいタイプかもしれない。
私もなかなかわからなかった時代も経て、それでも通ってきてくれていることが嬉しい。
私も彼のおかげで、新たな分野に踏み入れた面もある。

波の問題。
高校時代にちょっとやったことがあった。
うねりの問題。聞こえやすいところとそうでないところがあるのはなぜか？
その公式を見て、かつては嫌だった問題が、突然魅力的に思えてくる。
解いてみたい、と思ってしまった。
文章で書けばいい問題だけれど、
これ、公式に当てはめてみたらおもしろくない？
と言っていた。
受験指導が、ちょっと落ち着いたら、本格的に計算してみよう。