『美しい日本の私』-川端康成のノーベル賞授賞式での講演からー国文学と私
朝からずっと指導していて、ほんのちょっと自分の気持ちをリフレッシュしたくて、教室にある書棚の中から英文の本を探していて、ふと、川端康成の『美しい日本の私』という本が目に留まった。
ノーベル賞の授賞式での講演での言葉である。
しかもサイデンステッカーの英訳までついている。これはヒットだった!
読んでいて、ああ、日本人だなあ・・・、と思った。
道元の歌、明恵上人の歌、良寛の歌、西行、小野小町の歌などが出てくる。
なんとも玄妙な歌が並ぶが、その歌を英訳してみると、こんな風になるのか・・・?としみじみと思った。
単語を調べながら、読んでいた。
川端康成は高校の先輩でもある。
私と同じく、母校をお好きではなかったらしいことが漏れ伝わってきているけれど。(笑)
何となくわかる気持ち・・・。
それとは別に、同じ国文科に進まれていたのだなあ・・・、としみじみ思った。
作家で国文科出身で、ノーベル賞とは。
普通外国文学出身の人の方が小説家には多いような気がしていたので、なおさら嬉しかった。
歌が大好きな私ではあるが、なおさら和歌や短歌が好きになる。
ああ、日本人に生まれて良かった!となぜか今更しみじみと感じられた。
公開:2021/12/14 最終更新:2021/12/14