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おめでとう!大学受験組、高3生の英検筆記試験合格!ー高岡の個別指導塾チェリー・ブロッサムです!

今日、英検の筆記試験の合格発表があることはわかっていました。

必ずしも来なくてはならないわけではない生徒が玄関に入ってきたので、

あら、マスクをしてないから?顔色悪くない?ちょっといつもと雰囲気が違うけど?

と言った後に、

英検、どうだった?

と聞いたら、

受かってました・・・。

とのことでした。

嘘やろ?

と思いました。口に出していってしまったかもしれません。

そこにはおそらく、彼女のものすごい成長があったに違いありません。
でなければ、英語が苦手な彼女が合格するわけがないからです。

秋ごろに、学校の先生から、公立大学の推薦枠に入るために、英検2級を取っておいた方がよい、と言われてどうしようと相談を受けた時には、正直、どうしようか悩みました。
みんなが英検2級を持っておられるような高校でもなさそうです。
先生方が、生徒の入学してきたころの成績にしては、ものすごくいい進路指導をしておられることは知っていましたし、教材選定の仕方も教材作成の仕方も、それは工夫に工夫を重ねておられて、素晴らしいなあと感嘆することしきりです。

でも、よほど彼女が努力をするなら別だけれど、とても合格しそうにありません。

一度は不合格でした。
それは当たり前です。

冬ごろ、私の指導したことを忠実に守りもしない彼女の背中が、

あなた、何とかしなさいよ!

と訴えているようでした。

酷い態度でした。
私塾とはいえ、教師に対する態度ではない。
今までも彼女の態度がおかしいと思ったことはありました。
先輩たちからもそういう話が出たことも、私たちで話し合って、彼女を理解しようと努めたこともありました。

今回はそういうレベルではありません。
これはしていい態度ではない。
そこで指導を入れることにしました。

受験指導さなかです。
先輩たちの受験が終わった頃に、彼女と話し始めました。
彼女と話しながら、それまでの経過について考えました。
なんとなく通じていない感じもして、何度も何度も話しました。
正直𠮟りつけたし、お母さまにも来ていただいて話しました。
彼女がしてきたことが私にはわかっているということも伝えました。

それまでの態度とは明らかうに違っていたと思います。自分でもわかりました。
互いに謝るところは謝って、指導が再出発ということになりました。

それから、生徒たちへは公平性が大事だということを思い知りました。
若い人たちに誤らせてはなりません。
何でも自分の思い通りにできると勘違いさせてはなりません。

必死でした。

そもそも英語の実力が、間に合っていません。
この教材を使えばどうだろう・・・?
そう考えて試してみることの連続でした。
正直、教材が適切に思えなくて、修正を掛けたこともありました。
教材がほしくて、すぐにほしくて本屋さんに電話して取り置いてもらったことも、深夜の本屋さんに彼女に適した教材を探しに出掛けたこともありました。

彼女の態度も、指導を受ける態度へと少しずつ変わっていきました。

それでも、その時にはまだ、実力が足りていないと思うこと。
間に合っていないと思うこと。
だから、思い切ってやりたいようにやっておいで・・・。

と委縮しないように、普段の実力がせめて最大限に発揮できるようにと送り出しました。

今回は本当に学ばせていただきました。
ここ数年、コロナもあり、自分らしい指導ができていたのかどうか?
かといってだ妥協したことがあったとも思っていないのですが、どうも世の中が塾への考え方について変わってきているような気がしていました。

自分で努力しないで、誰かに何かを求めたってそれはうまくはいきません。
ちゃんとするべきことをしたうえで、私塾を使い切ることができるのです。
全部丸投げで、とにかく合格させてよ!というものであるはずがありません。

久しぶりに全身で叱りました。
もう良い人ぶるのもやめました。
善人で、教師がやってられるか!?とまで思いました。
柄にもなく、ほぼほぼ怒鳴りつけました。

言ってしまった後は、その影響も考えるし、相手の気持ちも考えます。
考えに考え、分析した後でも、自分の判断が間違っていて、あるいは曲解ではないかと悩みます。
葛藤します。

でも、ちゃんと受け止めてくれたのでしょう。
でなければこの結果になるはずがない。

久しぶりに、本当に久しぶりに、ああ、教師としての仕事ができたと思っています。

とりあえず週末は面接練習に必死になることでしょう。
期末考査対策で大変な時期ではありますが、英検も大事です。

ああ、今日はいつもよりぐっすり眠れそうです。(笑)

公開:2024/06/24 最終更新:2024/06/24
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