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お子さんを思う気持ちが伝わっていますか?ー「ぞうさん」の歌

受験生は今大変です。
内申点の相談や実力についての不安を語ってくれます。
割と自由度が高く、こちらが用意していた教材だけではなくて、その日その時間に必要なことをしてもらっているので、ときにキッチンでお料理しながら勉強している子どもたちの話を聞いていたのを思い出すような状態になることもある。
ガッツリ勉強していたのに、突如、その時に必要な話をもち出す生徒さんもおられる。

私は合格した後のことも考えながら、指導している。
入学してからのことも考える。

不安になるのは当然である。

ぞうさんの歌が大好きである。

ぞうさん、ぞうさん、お鼻が長いのね
そうよ かあさんも長いのよ

ぞうさん、ぞうさん、だれがすきなの
あのね、かあさんが好きなのよ

本当に生徒さんたちは親御さんのことをよく考えている。
本当に、この子たちのこの思いやりのある言葉をテープレコーダーに録音して(今ならスマホだけど。)、お聞かせしたいと思う。
そして、お母さんと同じで長いお鼻なのよ、お母さんが一番好きなのよ・・・、というくらいに、親御さんのことを愛している。

シンプルなこの歌の中に親子の情愛が溢れていて、私は大好きである。

合格した、そうでなかった、という結果はつきものだし、生徒さんの後ろには、生徒さんを見守ってご不安な親御さんもおられる。
でも、誰を置いても、世間が何を言おうと、最終的に子どもの一番の味方になってやれるのは、親である。

至らないところも、そうでないところと同様に我が子は可愛い。
その我が子がした、良い結果も悪い結果も共に泣いたり笑ったり、一緒に乗り越えて、生きていくのは親子である。
その先の自立を迎えた時までは、しっかり支えてやり、自立してからも、折に触れて人生の先輩としてアドバイスしてやる。

教師として思う。
何があっても、親御さんだけはお子さんの味方であってあげてほしいと。
私たちは、人生の中でのひとときを一緒に勉強し、受験を共に闘う関係である。
受験や勉強だけではなく、これからまだまだ続く人生の中で、あの時、親が○○のように関わってくれてよかった、と思えるような関わり方をしていただくことができたら、と願う。
そのときにはわからなくても、ああ、こういう意味だったんだな、とあとでお子さんが思えるような関わり方だといいな、と思う。

最近、親子の関係の中に、少しだけ関わらせていただいて、ああ、この子の成長にちょっとだけでも関わらせていたなあ、と思えることがあった。
私が、お家に帰ったら、きちんと親御さんに~するのよ、と言ったとき、俺もそうしようと思うとった・・・、と言ってくれて、本当に嬉しかったし、また、親御さんからお知らせいただいた、お家での成り行きも、教師である私の気持ちを十分に心和ませていただけるようなものだった。

受験を通して、ご家族がより絆を深めていただけますように、などと祈っているのである。
だって、大事な大事な生徒さんのご家族であるから。

公開:2022/09/25 最終更新:2022/09/25
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