とにかく前に進むということの大事さ
エジソンの超がつくほどのポジティブさは有名である。
私は失敗したことがない。
ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。
という言葉は大変有名である。
どのような物事も受け止め方で起こったことの意味が大きく変わる。
今目の前にあることに腹を立てたり、不足に思ったりするか、それとも、これを試金石として、もっと成長するための糧にするか・・・。
勉強を始めてから、すぐに成績に反映されるばかりではないだろう。
また、すぐに効果の出たものはもしかしたら、その後続かないものになるかもしれない。
待つ時間は大事である。
待てる能力、成功するまで、粘り強く取り組んで、成功の時を待てる力は何より強い。
稲盛和夫さんのご著書の中に、友人に騙され、鉱山を買って、その鉱山が、二束三文の価値しかないものだったとき、その買った人は、その屑同然の功績を細かく砕いて、何とサンドペーパーを生み出して、巨万の富を得た、というお話があった。
友人を恨み、自分の失敗を恨んでいたら、その人の人生は後退し、それ以後面白くないものになっただろう。
それでも、その人は、人を恨むよりも、明るい面に目を向けて、自分のできる努力をしていったので、結果的にはそのことが良いことになったである。
第一、恨んでしまったら、売りつけた人の思うつぼになってしまう。
その相手を見返すためにも、その出来事を人生の中での明るい出来事にしなければ、全面的に負けたことになる。
だいたい不都合なことは、とってもいいことも一緒に連れてくる。
それから、自分にとって不都合な人ほど、自分を鍛えるのに役立ってくれる。
昨日も、中学生から、ボソッと相談があった。
学校の先生とのやり取りだった。
先生も人間。
それもたくさんの生徒を相手にしていれば、アレッ?ということも出てくることだろう。
人間関係的な悩みも乗り越えていかなければならないだろう。
相手を変えようとしても無理なので、思い方を変えるようアドバイスした。
受験期、あれこれ出てくる。
みんなが必死になって、余裕がなくなってくる時期。
そんな時こそ、それぞれの人間性の本質が発現しやすい。
そういうときに、自分との、周りの人との付き合い方を学んでおくことは重要である。
自分が、何があったら、どういう気持ちになるか?
どういう態度をされたら、腹が立ち、それはないだろうと思ったときに、どう対応できるか?
そういうことを学んでいくのに大事な時期だと思う。
なんでも表現すればいいってものでもないけれど、何も言わなければそれでいいということもない。
その匙加減をおぼえていくのも大事な勉強である。
私は、受験期というものがありとあらゆることを学ぶことのできるいい機会だと思っている。
せっかく勉強するのであるから、いろんなことを学ぶ機会にしたいものだ。