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ほかの誰かの力を借りる勇気ー素直に聞いてみること。

今日、私は、金沢に出張に行ってきました。
苦手とする分野について、ある人にお話をお聞きするためです。

その中で、現在の学校教育について、あれこれお話をする時間があり、経営の勉強に行っているはずが、教育の話になっていたり、あるいは、考え方の話になっていたりしました。
だいたい私が、らしくもなく経営の勉強に行っても、だいたいが、そっちの話は好きでもなく、こちら方面の話になります。
このパターン、何度目?
挙句の果てに、先生は、「俺、今日、何か質問に答えたっけ?」とおっしゃる始末。
国語教育や英語教育についてのお話をしていました。

その中で、私の仕事の仕方について、教えてくださって、また、能力がないのではなくて苦手、という部分について言い当てられてしまいました。
主婦が家事するのとは違うからね!と言われて、納得も納得。
私は、同時進行で仕事をしてしまえるところがあり、一緒に机を並べて仕事をしている人にはしばしば驚かれます。
何か教材研究をしていて、電話が鳴ったら、すぐに出る。
そして、また、勉強に集中することもできます。
まるで主婦が家事をするように、仕事をしてしまうところがあります。
気付いたことをササッとやるのは、超絶得意。
先生の行動量って、半端ないね、と言われたこともしばしば。
これも、手のかかる旦那様のおかげかもしれません。
それを、昔は、この仕事を終えてから次、とでもやっていたし、それなりに慣性の法則よろしく、今はこれを続けたい・・・、と思っていて、その対象への集中力が切れることが嫌だったのですが、今は、相当切り替えが速くなり、サッと違うことをしてきても、教師席に帰れば、その対象にのめることができるのです。

どこかに自分の中にあるメモリをハードにとっておいて、自分の頭のメモリをある程度空にしておく必要があるよね、と教ええていただきました。
それが、ここ数年、私自身が、どこか、自分に対して不満に思っている、意欲の湧かない原因になっていたようでした。
どこにその原因があるのだろう・・・?と思っていたのです。
それに、指導は楽しいことには変わりがありません。
でも、以前のフレッシュな気持ちがどこかに行ってしまっているようで、その原因が掴めていませんでした。

以前に、付箋にすることを書いて、それができたら、違うノートに張っていく、という作業をしていました。
それから、手帳に何でも書き留める、ということをしていたのですが、いつの間にかおろそかになっていました。
そりゃあ、指導が一番楽しいのですから。

でも、今日、私は私の苦手とする分野を教えていただけて、それにまた、どこに原因があるのかもわからないものを言い当てられて、少しばかり痛い思いもしたものの、ある意味、ああ、それかー!と気付いて、さわやかな気分になってきたのでした。

私が経営の勉強をしている、などと聞いて、ある人が、いろいろ大変みたいよ、とご家族に表現していたのを聞きました。
まあね、実務が、と言っていたのは、この辺です。

次回どうされます?と訊かれて、ああ、今日のお話で全てですよね!ということになり、もうしばらくは行かないことにしました。

晴れ晴れとした気持ちで、帰ってきました。

でも、正直、誰かのおっしゃることを聞くのは、ときに痛い指摘にもなるし、自分の言動を変えていくのは勇気のいることでもあります。
だから、誰かについてもらうのは、それなりに自分をオープンにしなければならないし、心を開かなければならないし、率直に自分の気持ちを伝え、相手からの言葉を素直に聴く姿勢が必要になってきます。
心のケアも必要です。
今日の先生は、マーケティングから勉強された方で、人の心理をつかむのがお上手なようでした。

3年ほど前に、これじゃあ、自分がもたないな、と思って、始めた勉強でしたが、やっと、何に悩んでいたのかわかったようです。
奇しくも金沢で、大きなプライベートの悩み事を抱えていて、まるで気分転換のように出掛けたセミナーで、先生に鋭い指摘を受けた後、めちゃくちゃ褒めてもらったのを思い出します。
毒舌家の先生に、このままでええやん!と言われましたが、とりあえず、先生と私はどうも価値観が違う、つまりはお金に対する違いですが、そこが大きくて、あんな風にならなくちゃ!と変な努力をしたものの、先生にお目に掛かっては、一か月ほど荒れに荒れ、尊敬する稲盛和夫さんの本に逃げ、そしてまた勉強に行く・・・、ということを繰り返していました。
その、変な方向の努力をしなくて済むようになったのは、正直コロナのおかげでした。
コロナ禍がなければ、いまだに私は勉強に出掛けて行って、毎月クタクタになっていたかもしれません。
指導をしている身なので、やはり、そこは気をつけますから、受験期にどこかに行く、ということがなくなっていたのです。

今日、その結論が出たようなお話になりました。
成長しようとすれば、痛い思いもしなければならなくなります。

ノートの取り方からこだわりがある生徒さんに、効率よく勉強できるように、プロはアドバイスします。
素直に聴いてくれた生徒さんは、その教科に関してはとても伸びます。
だいたい、勉強において、素直、というのは大きな利点です。

私は楽器をやっていましたが、得意な楽器は、トレーナーのおっしゃることを素直に聴くことのできた楽器でした。
自分のプライドが邪魔したり、あるいは、今までのやり方に固執してしまっていたときは、全然上達しませんでした。

今なら、おっしゃることを素直に聞いて、改善できるのになあ、と思います。
でも、それ以前に、相手が怖すぎて、身動きできなくなってくると、どうのこうの言う前に心の手当ても必要です。
指導者って怖い一面もあるので・・・。

私にとっては、ピアノを初め、楽器の先生ほど妥協なく怖い存在はありませんでしたが・・・。(笑)

公開:2022/05/16 最終更新:2022/05/16
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