もったいないようなお言葉をいただいて・・・。
先日から、新入塾生の指導に入らせていただいていて、その面談や、指導後のお話から、ああ、もったいないなあ・・・、と思わされる表現をされて、身の引き締まる思いをしている。
どこか、いい塾ない?と訊かれたお母さまが、そのお友達に、即答で、
チェリー・ブロッサム!
と教えてもらわれた、とのことで、本当ですか・・・?
とお訊ねする始末。
そうおっしゃった方を私は存じ上げなかったのである。
先生が思うより、みんな、この塾知ってると思いますよ・・・。
とのことだった。
思わず、ああ、オーディションの件ですか・・・?
と訊きたくなったのには理由がある。
実は、塾生が、
ここはオーディションがあるから・・・。(笑)
と言っているのである。
入塾するには、オーディションがある。
どこか個性的なところがなければ・・・、というのである。
確かに、よその塾さんで大丈夫・・・、と思われるときには、僭越ながら、ほかの塾も検討されては・・・、とか、他も見られたほうがいいから、早く面談しましょうか・・・?と言ってしまうことがある。
お電話の雰囲気で、どこかわかるものもある。
でも、お電話で、ではうちに来られたほうがいいです!
とか、
突然来訪されたのに、一気に話が決まってしまうときは、だいたい、うちの塾に合っている、ということになる。
そこで考えてみた。
この、オーディションに当たる部分って、何なのだろうか・・・?
私の基準は、よその塾さんに行かれるより、うちに来た方が伸びるな・・・、と思わせられる何かがある場合。
それは、どこかに芯の強さを秘めていて、その子の良さを引き出せば、サッと伸びるな・・・、と思わせられる場合。
教科指導だけではなくて、気持ちを調えたら、勉強に対する姿勢が変わるな・・・、と思われる場合。
ときに頑固なくらい、自分をもってる、と思わされる場合。
たとえば、何かが原因で、ほかの人から誤解を受けやすそうだけれど、実際はとってもいい子だな、と感じられる場合。
長い目で見たときに、伸びるな、と感じさせられる場合。
それに、その子にとって、チェリーに入塾することが、何らかの意味で、良いことになる、と感じられる場合。
まとめたら、私が、その子の潜在的な力を引き出せそうな生徒さんで、親御さんも、お話を聴いてくださりそうなとき、ああ、うちに来てくださる生徒さんだ、と思わされる。
別に私が選んでいる、という意味ではなくて、もし、ほかの教室の方がいい、と思われるときには、強くお勧めをしないだけである。もっと言うなら、私が指導することで、最大限に効果があるな、と自信をもてるときにお預かりする・・・、ということになるだろう。
それから、面談をして、ああ、この子、親御さんが気に入ってらっしゃるけれど、違うところに行くだろうな、でも、何か月かしたら、うちに来るだろうな・・・、と思って、バッチリ勘が当たって、それが良い結果に結びつくこともある。
なぜかしら、その勘は当たる。
いろんなバランスがあるから。
教師と生徒さんの相性もあるし、保護者の方にも関わっていただかなければならないこともあるから。
でも、そんな私の教育への信念は、やはり、どこかで、最初に教育に携わった場での、先輩方の背中を見つめてであることが根底にあるように思えてならない。
偉大なる哉。先輩の姿。