ブログblog

チェリー・ブロッサムの特徴の一つ―親子関係の調整について

相当に自立しているお子さんなら別の話になるけれど、まあ、教室に来る生徒さんの大半、特に男子は、ときに反抗期と重なっていることが多いと言えます。
親子関係を調えるのは、結構得意です。
かつて、まだ、開業するための修業中だったころ、親御さんが高2生のある生徒さんの生活態度を怒り出し、もう、出て行きなさい、アパートの礼金、敷金くらいは出してあげるから、高校やめて、働きなさい!という事態になったことがありました。
まあ、学校現場であれこれ見てきたので(初任の学校は全寮制で、結構親子関係については、こうすれば子どもがすくすく育つ・・・、というような話がたくさん出ていました。でも、私からすれば、親子なんて、大抵相思相愛で、ちょっとした誤解で、すれ違っていることが多く、お互いの意志を伝えることができれば、解決することも多いと思っていました。)、立場的には、たかだか家庭教師が・・・、と思いましたが、教え子であることに変わりはなく、私にできることはしてみようと思いました。
まず、生徒さん一人の気持ちをじっくりと聴きました。
そして、親御さんのお気持ちを生徒さん抜きで話しました。
その次に、お父様、お母様、そしてご本人と私で、みんなで話し合いました。
つまり、関係が近すぎて、こじれているところに、ちょっと客観的に観ることができる立場の私を介して話してみたのです。
思いやっているのは、わかっていました。
めでたく彼は、高校生活を継続することができました。

もちろん勉強は見ます。
教科指導ができるのは、私塾なので当たり前です。
ただ、誰でも容易に理解できるように、塾に通っただけで勉強できるなら、誰でも塾に通えばいいのです。
が、塾に通い、そして、自分で勉強するから、成績が上がるわけです。

そこに私たちが、触媒のように、意欲が出てくるよう、あれこれ働きかけをするわけです。
たとえば心理的な側面からのアプローチをしたりします。
もちろん、それが嫌で、教科指導だけしてください、という方には、それもできます。
できれば、そういう方は、どこにいらしてでも大丈夫で、何だったら、ZOOMでもいいわけです。
私は、予備校講師をしていた頃、それこそ教科指導オンリーな面があり、それはそれで好きでした。
でも、イマイチ伸び悩んでいる場合は、何かねじれた何かがある場合もあり、一喝して、本気になった、ということもあります。

ただ、せっかく自分で教室を開いているのだから、みんなで成長していきたいと思っています。
そこにはもちろん、私たちスタッフも入っていますが、できることなら親御さんのご協力もあれば、最強です。
来週は、先日行ったアンケート結果の、生徒さんバージョンから、ヒントを得て、自習室2のレイアウトをみんなで変えることにしました。
それにノリノリなのは、誰あろう、高2で、予備校部に入った、Kくんです。
自分たちの学習状況を、自分たちで工夫して、より良いものにしようというわけです。

この、自分で、というところが私は自主的で好きです。
その案にあれこれヒントを得て、今日、指導が終わったら、私は街に繰り出し、あれこれ見てこようと思っています。

親御さんと一緒にあれこれ考えて、〇君には、○○。○ちゃんには何々・・・、とあれこれ考えます。
私の経験と、ときに分析とを総動員。
でも、その話の中には、状況を改善したり、適切なサポートをしたいだけで、別に親御さんに対して、何かを思っているわけではありません。
できれば、ストレートにとっていただきたいな、と思っています。

昨日の面談で気づいたのですが、親子関係や成績などについてのサポートをご希望がある限り、させていただくのが、チェリー・ブロッサムです。
それは、心理学専攻ではなかったけれど、心理学の授業をさんざん取ってきたり、本を読んだり、いろんな経験をしてきた私の知恵を、本当に総動員して事に当たります。
ただ、そのお話の中には感情的なものは入れません。

そうは言っても、生徒さんを思っての言葉に、全く感情が入らなくなったら、ただの理屈になってしまい、伝わりもしないだろうと思います。
人間同士ですからね。

先生のそばで勉強するだけで捗る・・・、と言ってくれる生徒さんもいます。
それは、その子の、その時期です。
いずれ、私のそばでなくても、自習室でも、お家でも勉強できる、というのが理想像です。
それくらい、精神的に安定してくれて、自立してくれることを期待しています。

そして、贅沢な考えですが、社会に出て、すぐに戦力になるような力も持ってほしいと願っています。
勉強、+αの力・・・。
だから、私は、生徒さんの前で、いかに効率よく仕事をさばくか、どうすれば、いつも頭がクリアーな状態でいられるか、ということをできる範囲でお伝えするようにしています。

今年、卒業していった生徒さんが、大学生活を知らせてくれたりしていますが、なかなかに自分でしっかりやれているようで、私は嬉しく思っています。
お預かりした頃の様子を思い出しては、共に過ごした日々と共に、ああ、成長されたなあ・・・、と感慨に浸っています。

公開:2022/04/10 最終更新:2022/04/10
ページトップへ