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ホテルいた可愛い💛二人

そうだ!
この人たちのことを書くのを忘れていた、というより、書き出そうとして、今になってしまった・・・。

金沢に行って、初日、セミナーに出て、私はちょっとショックを受けていました。
なぜか?
数年金沢で受験していた勉強を止めることを決意せざるを得ないことを論理的に説明され、年齢や経験などから、決して否定的な意味ではないのだけれど、そうして説得力のある話ではあるし、それを言った人は全然悪くないのだけれど、長年思い詰めてきたことだけに、頭では受け入れていても、どうしても心が着いて行かず、ちょっとくたくたになってしまっていました。

その晩は正直眠れませんでした。
次の日のセミナーでの自分の機嫌の悪さを自覚するくらい・・・。
プライベートでのあることから逃げるために、そうして、ちょっと迷っていた仕事の在り方について、ちょっと刺激がほしくて、行ったセミナーで、まさかここまで、仕事のことではないことで、自分が最終的に目指していたことについて、論理的にこういう、現実的にはやめるようにと言われてしまうことになるとは思ってもみませんでした。

セミナーが終わって、ホテルまで歩いて行って、食欲のない日が続いていたので、なんか簡単なもので済ませたかったのですが、チェックインしようとしたときに、ふと右側を見たら、素敵な若者が立っていたのです。ニコニコしたお顔と目が合って、「私、ちょっと食欲なくて・・・。」などと話していました。第一、そこは鉄板焼きのお店でした。しかも最初のメニューに豚バラのなんとか・・・、と書いてあったりします。そんなん無理やん!と思っていました。「アラカルトもありますので・・・。」などと言われて、とにかく一度お部屋に行って来ますね・・・。ということで、逃げました。とにかく疲れていたし・・・。
チェックインして、シャワーを浴びて、とにかく簡単なものをいただいて、休みたい、と思っていて、カフェに行ってみました。ホテルマンの方にお聞きして、「お食事できるんですね・・・。」とお話してみたら、いきなり、「ええ、あちらに鉄板焼きもございます・・・。」と手を差し伸べられたその先には、先ほどの彼がニコニコ・・・。
もう仕方ないわ・・・。ということで、進んで行くと、「今日は貸し切り状態ですので・・・。」と言われ、コースメニューが運ばれてくることになりました。
お酒が強くはないのに、なんだかカクテルまで注文することになりました。

ホテルマンの方が、「学会ですか?」と訊ねてくださいました。
まあ、昨年までは大学に教えに行っていたわけだし、別に、もう、それほど驚きもしませんが・・・。
ただ、驚いたのは、その後のお話でした。
「やはり教育の世界にいる人間に見えますか?」とお聞きすると、「ええ、女性がお一人での場合は、学会か、経営者か。お客様は、教育の方のふんわりした空気をまとっていらっしゃいますよ・・・。」と言われて、ちょっと愕然としました。経営者の場合は、もう少しとんがった雰囲気だそうで・・・。

それから、そのホテルマンの方と、件のシェフとのお話しながらのお食事が始まりました。
丁寧なご説明と共に・・・。
甘エビのスープも出て、レシピも教えていただきました。

不思議な日ですね・・・。と言うと、あちらはお客さんが少ないことを言ってる、と思われたのですが、私は、そういう意味ではありませんでした。
いずれ、誰かに教室を任せ、自分は試験勉強をし、合格したら、お昼間は、事務所で働き、夜になったら、国語の授業だけは私!とやりたいと思い詰めていました。
それが、私が一番役に立つ方法だと、長年思い詰めていました。

それが、セミナーの先生は、思いのほか私の活動を評価してくださり、毒舌家で有名な先生は、試験の方は、滅茶苦茶におっしゃいましたが、教室の方は、私が思っていたのとは違うことをたくさん言ってくださいました。怒られると思っていたのに・・・。それで、いつもの出版社さんが、なんでチェリーのような地方の小さな私塾を追いかけてくださっているのか?という理由がはっきりしたような気がしたのです。

そこに、ホテルマンの人のご指摘・・・。
受け入れざるを得ない話です。
私が教育の世界にいるべきだということを・・・。
長年思い詰めて、あれだけ勉強したのに・・・。

お二人は、能登出身の先輩ホテルマンの言葉に、神戸出身のシェフが、やられているという構図で、私をなかなかに楽しませてくださいました。神戸の彼には、北陸の素晴らしさや、そこに住む人たちの特性をお話しました。かつて自分がしてきた誤解や偏見を彼はこれから乗り越えていくことになるのでしょう。彼を見ていて、私は、来し方が、本当に懐かしくなりました。北陸での生活を始めたのは金沢でしたし。

お二人との会話をしながらのお食事の後、わざわざカフェに移動して、コースについていたデザートいただきました。かわいらしい女性スタッフについていただいて、おまけに、シェフの彼もいっしょに、私のデザートを特別にデザインしてくれたようで、楽しい時間を過ごしました。
可愛いお二人に、癒されながら・・・。

ホテルマンの方が、うちのホテルの自慢はマットレスです。腰痛の方が治った、とおっしゃったり、朝、寝過ごしたじゃないか、と苦情をおっしゃるくらい・・・、とご説明されたくらい素晴らしいベッドで眠ろうとしても眠れませんでした・・・。

セミナーでのご指摘が、なんとも苦しかったのです。
なかなか心の慣性なんて、変われるものではありません。
春からのことで、自分が幾分試験に逃げようとしていたのは認めていました。でも、やめる?やめられる?
どこかで、いつかは、と思っていました。
でも、受け入れざるを得ません。
私は学部生ではありません。

次の日、私は、相当不機嫌な顔をして、セミナーに行きました。
誰も悪くないことも分かっていながら、人生の中でも、多分したことのないような振る舞いをたくさんしました。
セミナーの前に、先生に向かって、「先生、今日はこれからいったい何するんですかー?」
完璧にグレていました。

前日から自分が大阪人扱いされていることにも、どこかでピキッと来ていました。
人が長年かけて富山県民になってきた努力はどうしてくれる!?

もう一つ理由はありました。
それは、仕事を公のことだとすれば、実家がらみの非常にプライベートなことで混乱していました。

いろいろ事情はありましたが、こともあろうに、セミナーの先生相手に、八つ当たりか?という態度。
セミナーの途中で、私は明らかに、エッ!?という顔をし、「私、先生に女性扱いされてないんで・・・。」と言って、前日同様のトップでの発言を避けようとしたら、先生は、「ああ、昨日の・・・。それは後から・・・。」と言われ、ち、違うんですけど・・・。女性扱いされたくないんですけどね・・・、と思っており、お食事のときも、虫の居所が悪く、先生を何とかやり込めたくて仕方がなかった私は何なんだろう・・・?何を言ってもうまいこと交わされ、ふふふん、と余裕のご様子。
因縁つけてるとしか思えない発言を繰り返していました。

たぶん誤解されていたと思います。
私は、試験についてのご指摘が、辛かったのです。
自分でも、あれこれ混乱してわからなかったのですが・・・。

それにしても、ちょっとでも富山を馬鹿にしたのか?という発言をされたら、速攻で怒ってしまう私って、いったい何なんだろう・・・?

それから、先生はものすごく頭が切れて、どうしたって言葉で勝てませんでした。
当たり前と言えば当たり前、私が不遜と言えば不遜。余裕の微笑み?
悔しいけど、おっしゃることは、すべて納得せざるを得ず、私は、きっとまだまだ学ばせていただくことになると思います。
先生は、私が思っていた通りの方でした。たぶん、寸部違わず。
あーあー。

公開:2019/08/08 最終更新:2019/08/08
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