体力勝負の大学受験ー自分との付き合い方を学ぶ
大学受験指導をしていて、それは高校受験もですが、体力勝負な面があります。
体力だけではなくて、精神力も大事です。
精神力が体力に通ずるところがあるからです。
どう自分と付き合うか・・・?
どういうときに自分は疲れるのか?
受験を通して私自身も自分との付き合い方を探ってきたように思います。
若いころ、男子の体力が羨ましかったものでした。
わりと気を遣う方で、気を遣いすぎて、逆に普通に気を遣えない時もあるようで、人間関係に疲れやすいところがありました。
そんな自分が高校二年のときに、突然腹を括り、今は部活!と決めて、そちらにのめり込み、もう、誰かに何かを言われても平気、という具合にある意味図太くなりました。
それでも、大学時代の先輩からは、神経遣いすぎて、あいつは定期演奏会の頃になったらもたんのとちがうか?と疑われたりしていました。
でも、だんだんに体力も気力も着いてきたように思います。
自分が思うほど、周りの人間が立派なばかりではない。自分がそんなにおかしいわけでもない、と気付きだして、私はずいぶん楽になりました。
最近では生徒たちに、あるいは保護者の方々から、元気!と驚かれてばかりですが・・・。
ちょっと神経過敏で、繊細気味な自分に辟易していた頃を思い出すと、やはり、教師という仕事が自分を育ててくれたし、体力も気力もつけてくれたとも思えるのです。
新任の学校で、私が迷惑を掛けていると思う、とちょっと表現したら、ある奥様が、お互い様よ!とおっしゃってくださいました。
その方こそ、学園中に響き渡るほどのわがまま娘で通って来たらしかったのですが、お付き合いするほどに、その方にはその方の苦悩があるのだなあ、と思ったものでした。
人間関係など相対的なものです。
ときに自分だけを切り刻んでしまっていたりすることがあるようです。
若い世代とお付き合いしていると、世代は変わっても、悩み事はよく似ているものだと思います。
なんとか生きていくことが楽しいことだと思ってもらえるように、話していきたいものだと思っています。
指導の中でのサラッとしたお話の中で、その子自身が見えてくることがあります。
指導をしながら、アプローチの仕方を考えています。