勉強できるしあわせー何回目の「鴻門之会」だろう?『史記』より
女子生徒に、期末考査対策として、『史記』の「鴻門之会」を語っていた。
何度目だろうか・・・?
この、項羽と劉邦の、非常に性格を表していて、そして、これからの展開ー項羽が最後に、賞金までついて、その身体がバラバラになるまで賞金目当てで
取り合いされたという結末に至る、その分岐点ともなる場面。
そして、なんともぼんやりした沛公(劉邦)の言葉。
この人は、マンパワーだけで生きてきたのか?と思わせられるところはたくさんあるとはいえ、正直、
ちょっと、そこで何考えてんのよ!お人よしもいい加減にして!
とも思わされるし、一方、項羽のお坊ちゃんぶり。
范増が、今、沛公を殺せ!と言ってるのに、本当にもう!
こんな風に人の一生や、歴史は決まっていくのか?
年を経て、この場面を読むごとに、私は、語るのに、熱が入っているのがわかる。
そして、人はその魅力によって、いつも助けてくれる人の違いが表れてくる。
魅力って何だろう・・・?
漢文を読んでいても、なお考えさせられる魅力。
知性との関係性も、気になってしまう。
生徒には、何度も何度も読むようにと話した。
最近、既卒組の英文解釈力が伸びてきている。
やはり、じっくり読むことの大切さを思う。
こちらが解説をするだけではダメ。
と言いながら、今日は張り付いて中学英語の指導をしていた。
ときに本人の力でしっかり考えてもらい、でも、こちらがしっかり見ながら、というときも必要である。
臨機応変。
このやり方さえやれば、、なんてものはない。
ある程度はシステム化できても、人間相手の仕事。
それぞれの思考のパターンも、記憶のパターンもある。
人を見ているからこそ、対応できることがある。
公開:2021/06/26 最終更新:2021/06/26