ブログblog

卒業生が大学に入学して躍進している話。ー成績優秀者に選ばれて大学から賞金をいただいた話。

卒業生、特に文学部に進んだ生徒さんとはいまだに連絡を取り合っていたりする。
在校生の状態で、私が?と思ったことに対して意見を聞いたりしている。
自分一人では判断がつかないとき、後輩を知っている彼女に意見を求めたりする。
なにせ私は生徒さんたちとかなり年齢が離れているので、若い人の意見も聞いてみたりしている。

私があれこれ尋ねていた後で、
電話が終わりそうなときに、話をして申し訳ないんですけど・・・。
と言いながら、
全然大丈夫。
という私の言葉に続けて、言ってくれた。
ある科目で、100点取って、でも、なんであのレポートが良かったのかわからないんですけど、成績優秀者に選ばれたんです。
とのことで、なんと大学から図書券1万円分いただくことになったのだそうである。
だから、言ったじゃない。あなた、大学に入ったら、研究に向いてる、って。
偏差値云々とかなんとかいうレベルではなく、研究に向いている人っているのよね!
と話して喜び合っていた。
彼女は、人間として、それはどう?という視点をもっている人で、受験勉強とその成果のせいで見えなくなっているもののある人ではない。

彼女は、チェリーが見出した才能だと思っている。
彼女も、先生が目の前にあることについていい加減にする人だったら私着いて行ってませんでした・・・、と言ってくれる。
一緒に映画観に行こう、と言っていた映画は2週間ほどで打ち切りになり、私は超絶多忙のまま過ぎてしまった。
彼女も一瞬富山にいただけで、大学のあるところに舞い戻ってしまった。
一度高岡に来てくれた日にはたまたま私が金沢に行っていた。
その日は1年前に、確定申告をして徹夜の私が精神不安定になっていて、
先生、とにかく寝てください!
と彼女に言われた日だった。
冬休みも、コロナがまだ収まってなくて、都会にいる私が行ったら・・・、と気遣ってくれていた。

予備校の先生になると、生徒さんと結構人間同士の話になる。
高校までの学校に属しているときには言えないことも、予備校部になると、俗世間のあれこれも含めて、いろんなことを話し合えたりする。

将来の夢を語り合っていた。
私の夢の中に彼女は含まれていて、
まあ、後1年くらいは研究しててもいいけども、その後は試験勉強頑張ってね!
とお願いしたりしている。
下級生にもいる。
将来一緒に仕事できたらいいな、と思っている生徒さん。
私の夢は大きい。
正直学習塾が最終地点ではなくて、その先がある。
その先への進み方をあれこれ模索してきた数年であったけれど、そろそろ決めたいと思っている。
いや指導は楽しいし、手を抜くことはないし、予備校講師の性で、なんとか合格してもらおうとするその過程がとっても楽しいし、合格してくれた時にはどうしようもなく嬉しい。
でも、その先もある。もっともっと大きな周りの人のしあわせに貢献したいのである。
私が試験を受けるより、彼女にお願いした方がよさそうである。
その分、私は数学や物理や化学を深める。

ちょっと嬉しそうにその言葉を聞いてくれている彼女。
大きな夢を語りながら、そのうち教室の生徒たちも教えてくれることもあるだろう。

今年はちょっとその先のしあわせが見えてきた年だった。
よく言われる、ただの塾じゃないよね。
と言われるところが表面化できた面がある。
私自身がわかっていなかった機能が一致してきたような。
今年は触媒としての私の在り方が、しっかりとつかめた。
チェリーに来ていなければ、という生徒さんがおられたから。
大きく成長した生徒さんの姿が、とんでもなく愛おしい。

公開:2023/03/22 最終更新:2023/03/22
ページトップへ