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卒業生とお母様が言ってくださった言葉。

来週からの教育実習のために帰省している卒業生が、あれこれと教室を手伝ってくれている。

県外に出て、いろいろな経験をして、成長して、そしてまた助けてくれている。

そんな中で、嬉しい言葉を聞かせてもらった。

外に出てみて、いかにチェリーが、ちゃんとしたところかわかったんです。
教育の世界って・・・。
研究していても、先生の教えてくださった国語が生きています。

お迎えに来られたお母さまも、大きくなった、かつて塾生だった弟さんが、理系科目をたくさん勉強する中で、

後になって、櫻井先生の国語の意味が、わかった。
あの時、培った力が、どれほど大切か、わかった。
櫻井先生の言ってくださったことの意味が・・・。
あとになってわかった。

と言っておられたことを教えてくださった。

ちょっと燃え尽き症候群気味になるこの季節、彼女の来訪が、私をシャンとさせてくれた。
しっかり仕事はしていても、どこか、受験で燃え尽きた感は、毎年5月くらいまで残る。

年数が経つとともに、自分のできることが多くなり、逆に忙しさだけが増しているような気がする。
教えることの勘所は、以前よりも掴んでいても・・・。

今日は、大学受験の英語長文、ちょっと素敵な解説ができた。

全部解説してはいけない。
ちゃんと考えさせるところを置いておかなければならない。

予備校部の生徒たちは、どうしても解けない問題を、あれこれ話し合いながら、なんとか解こうと頑張っていた。
ほとんど国語だね!と私は横目で見ていた。
さっさと必要なところだけヒントを与えて・・・。

先生に、こんな単語も知らないのか?とバレるのが怖くて・・・。
というので、新出単語帳?らしきものを確認してみると、いつの間にそんなこと言えるようになったのか?というくらい英語力が伸びている。

指導というのは、私たちが主役ではない。
勉強する生徒さんたちだ。
すべてを語ってしまっていいわけでもない。
どこか考える要素を残しておかなければならない。

かと言って、授業をしなくて済むほど、本人たちに任せっきりにはできない。
その塩梅が大切である。

そこは私たちの見分ける力を問われるところである。

年間の粗々のスケジュールを組みつつ、微調整が続く。
生徒の進み具合を見ながら、こちらの引っ張れる力との調整をしながら、できるだけ、ちょうどいいところで効率を図る。

教師に対してオープンであることは大切である。
クローズな状態では、自分の状態を見せないようでは、伸びない。
できていない自分を直視し、そのことに対して助けを求め、質問し、少しでも前に進めるよう、努力し続けなくてはならない。

それでも、今、受験という、結果が保証されていない大海に乗り出す小舟のような、でも、確実に前に進むことで、夢の実現に近づくようなそんな場所にいる彼らが羨ましい。

大丈夫。
私たちがついてる。
ちゃんと導いていくから。

公開:2021/05/21 最終更新:2021/05/21
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