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古文を指導しているときの気持ち・・・。

私には指導している教科がたくさんあり、中でも国語は最重要。
国語の中身については、あれこれと思い出がある。

もうお付き合いして数年経った頃に、ある筋の先生が
あなたは何の先生?
と訊かれるので、何を今更?と思いながら、
国語です。
とお答えすると、そうではなかったようで、
国語の何?
とお訊ねになった。
ああ、そういうことか・・・、と思い、母校の先生は、どれも教えるのが普通だったし、でも、勤めた学校では、効率の問題なのか、前任者(つまりは自分が代わりに入ったその理由となった先生。)が担当していた分野を教えることになっていたので、まあ、そのご質問が全然的を射たものでないとは言わないにしろ、私には意外な質問だった。
国語の担当を、もっと細分化して考えるなんて!

最初、教師としては、現代文の担当から始まった。
次いでちょっと古文、そして漢文。
数年前、新たに予備校に勤めることになったとき、長らく評論文が得意だし、好きだったのに、
現代文と古典とどちらが得意ですか?
と訊かれて、
今となっては、もう、どれも同じですが、強いて言うなら、現代文でしょうか?
とお答えした。

もう、めちゃくちゃ難解な現代文評論の指導をさせていただいていたら、それはもう、ご機嫌である。

一方、自分の見ている自分と他人の見ている自分とは違うらしく、よく、古文が得意な先生だと思われる。
特に『源氏』を語っているときの私が好きな女性の方が数人いらっしゃる。
予備校でも、私の古文がお好きな先生がいらした。

が、意外や意外。評論が得意なんだな。これが。(笑)
とはいえ、古文に感情移入してしまうところなど、かなりの部分、日本女性的DNAを自分でも感じる。

そして、大好きな漢文。
男のロマン。男の気概。意志。
強さのある漢文。

ということで、私は国語の指導をしながら、自分の気持ちもあれこれ変えて、まるで女優のように、あっちこっちの私を演じているのである。

高1女子が、友達に私について説明するときに、「古文オタク」と言ったらしいけど、それも認める。

でも、それを言うなら、漢文オタクでもある。
昨日など、模試の過去問を持っていた高2男子と『捜神記』をやっていて、私のこころは、漢文へと飛んでしまった。
いいよねー!
漢文には素敵な男性がたくさんいて・・・。(笑)

公開:2022/10/16 最終更新:2022/10/16
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