可愛いお嬢さんの入塾生
チェリーに復活して、すぐに自習に来ていた男子生徒と対面して、座って仕事をしていたら、突然のお客様。
なぜか、すぐに面談になり、お話をお聴きしているうちに、お父さまもお母さまも大阪の出身でいらっしゃることがわかり、何となくおしゃべりに話が弾んでいたら、なんと、目の前にいる可愛いお嬢さんが、入塾予定の生徒さんだということがわかり、びっくりして、それから生徒さんにお話を振っていた。
可愛いお嬢さん。
あまりおしゃべりなタイプではないらしい。
昔の自分を思い出した。
内気で、内向的で、なかなか人に心を許すタイプではなかった。
一生懸命人の中に入ろうとして、部活動のブラスバンドで、それなりに頑張っていた。
勉強は、なぜか、小学校5年生の終わりごろに始めたけれど・・・。
どうしたら、勉強がおもしろくなるかな・・・?と自分のことを思い出していた。
こんなに真剣に思い出そうとしたのは初めてだった。
本屋さんが好きだった。
月に一度お小遣いをもらうと、すぐに本屋さんに行くほど好きだった。
お年玉も本に消えるほど本が好きだった。
小学校5年生の2学期ごろかな?
本屋さんに行って、なぜか参考書や問題集のあるところに行ってみて、表紙が気に入ったのか、受験研究社の『国語の突破』という本を見つけて、ちょっと見るなり気に入ってしまった。
本屋さんは、親切にも、「学校に合った、ドリルの方が使いやすいんじゃない?」とアドバイスしてくださったけれど、おとなしかった割には、そこははっきりしていて、この本、と決めた。
何となく読み始めて、問題を解き始めた。
すると、突然国語がわかり出した。
それから兄のもっていた、中学受験の参考書である、『力の5000題』の社会を読み始めた。
まとめる、なんてものではない。ほとんど写す、というレベルの勉強の仕方で、私は社会も勉強を始めた。
次は、『自由自在 算数』を買ってきた。理科は勉強しなかったのかな?
算数では、それまで苦手だった計算を1週間ほどでマスターした。
なんで勉強を始めたのだろう?と思い出してみたけれど、担任の先生とうまく行かないから、何にも言われたくなくて(怖くて。)、勉強を始めたと思っていたけれど、それより前に、参考書との出会いがあったのだと思った。
きっかけってあるなあ、と思う。
さて、この度出会った生徒さんにとってのきっかけは何がいいだろうか・・・?
最初はピアノを一緒に弾いてみようかな?と思ったり、You Tube を見たり、映画を観てみるのもいいかな?と思ったり、いやいや、正攻法で本のおもしろさから始めようかな?と思ってみたりしている。
私と生徒さんの出会いが、一つ一つ違うように、その生徒さんによって、勉強との出会い方は違う。
その子その子に合った、素敵な出会いをつなぐことができるように、しばらく、一生懸命考えてみたい。
きっといいことを思いつくことができる。
一生懸命に考えたら、きっと思いつかせてもらえる、と信じている。