哲学カフェに本も読まずに参加して・・・。マイケル・サンデル『運も実力のうち』
先日の哲学カフェのテーマである、「実力も運のうち?」という言葉は、運だけで生きてきたような私にとって、本当に心惹かれるテーマであった。
何にも知らずに参加して(これは私には、本当にあるあるな話。)、運の話なら、たくさんあるわ!と思っていたのだけれど、実際は一般的な運の良し悪しの話ではなくて、もっと大きなテーマだった。
よくやってしまうのだけれど、本も読まずに参加して、わかったような顔をして、発言してしまっていたりする。
国語の現代文で、評論をやっていると、あれこれ考えさせられる。
だから、あちこちの方面から勉強させていただける、ということもあるのだけれど、さてさて、またこの本を読んで、私は生徒さんたちに、何を語れるようになるのだろうか・・・?
マイケル・サンデル著『運も実力のうち』である。
マイケル・サンデル教授には思い出がある。
ちょうど予備校勤務の時代に、先生の講義が評判になり出して、その、学生に考えさせる講義に関心があり、先生の真似をしては、腰に手を当て、教壇をあちこち歩きながら、
さて、○○くん、君はどう思う?君の意見が聴きたい・・・。
などと、「マイケル・サンデル真弓と呼んで!」とばかりに、先生の講義の真似をしていたのである。
それが生徒がなかなか乗ってくれるので、楽しくて・・・。
大きな声で授業をしていた。
現代文の評論は、特に自分で思考しなければ、力はつかないので。
それにしても、教師という仕事は、実に楽しい・・・。(笑)
公開:2021/10/20 最終更新:2021/10/20