教室に着いて、ホッとする私ー指導が好きで・・・。中間考査対策。
最近、中間考査対策講座が始まり、教室に来るのが早くなって、ちょっと嬉しい気分。
若いころは、この人の取柄は仕事!しかあらへん、と先輩の先生が生徒の前で言うのを聞いて、プンプンに怒ってしまったが、学校では仕事しかないような顔をして、結構楽しんでいた経緯もある。
生徒たちも私を仕事人間だと思っているが、数年前、コロナが始まる前年の暮れからお正月にかけて、合宿をしたときには、いかに私が日常生活が好きかということに気づいた生徒たちは、意外そうにしていた。
それから、ある食事会を教室(公民館)で開いたときには、理系で、化学の指導に来てくださっていた予備校時代の先輩の先生は、意外な才能を見た、とおっしゃっていらしたが、反対に私のそっち側の方しか見ていない人もいるわけで、指導をしている私を意外に思っている面々もいるわけで、そこがカメレオンまゆみたるゆえんである。
その場を思い切り楽しむのが私流。
今日は、母と家電製品を見に行った。
単純に、静養に来ている母の、血圧計と体温計の性能のいいのを探しに行ったのだけれど、母は自分用の使い勝手のいいオーブンレンジを買おうとするので、私は叫んだ!
私は今、お料理する暇ありませんからね!うちにいる間にお母さんがしたいなら買えばいいけど、私に求めるのは、無理ですからね!と言った。いや、日常的なお料理はするけれど、手の込んだレシピの研究は無理である。
そうそう昔のようにレシピ研究ばかりをしている時期ではない。
私には仕事があるし、指導がある。
たまーに見つけた面白そうなレシピを、できる日を夢見て、作ってみてこれ行けるやん!となったら、私はそれでご満悦。
それに、私は茶碗蒸しも、鍋を蒸かして、作りたいタイプ。
レンジは、ケーキを焼くオーブン機能が付いていてくれて、きちんと自分で微調整したいタイプである。
ジャガイモのグラタンなど、書いてある通りにはいかない。
オーブンの性質によって出来上がりもし狩り時間も違う。
その、料理のアナログなところが好きなのである。
ミシンもそう。私のミシンは業務用の直線縫いだけできるものとロックミシン。
職人さんが使う、プロのミシンである。ふふふん!
ちょっとばかり高価な血圧計を店員さんに紹介してもらって、運んでもらいながら、これ、お母さんが死んだら、、遺産相続の時にどちらかで分けるわ!とブラックなジョークを言ったら、母はまともに、こんな貧しい遺産相続・・・?と言い出して、ジョークやん!ブラックやけど・・・、と言って、笑おうよ!と言っていたら、それくらい元気な方がいいですよ!歩かないといけないから、また遊びに来てくださいね!と店員さんが言ってくれた。
今度はオーブンレンジを見に来たいらしい。あるもの使っててよ!と思ってはいるが、付き合わされる私も楽しんでいるので、できるなら機能がシンプルで、私が、微調整できるようなものにしてほしい。
私のは、あれこれ料理名が書いていて、お節介なオーブンやわ!と幾分腹を立てていたし、レンジの機能をあまりうれしく思えないところがあるので、勝手にしてよ!状態である。
そう言えば、生徒にお菓子を作ってあげる・・・、と言っておきながら、何も作っていない。
ピザを焼く約束も長らく果たせていない。
私のオーブン、なかなかいいと思おうんだけど・・・。
などといかにも生活!と言ったお出かけをした後、私は教室にやって来た。
正確には、朝ゴミ出しのために来たので、二回目なのだけれど、今日は2階の自習室のレイアウトを替える作業はお休みにして、中間考査の対策に懸けよう!
二階、放置け?と言われて、ゴールデンウィークに突入してしまったけれど、しっかり自習室のことは考えているけれど、でも、今は指導の方が大切。それに、工具を自宅に置いて来てしまったし・・・。
今日も、古文あり、数学あり、物理あり、英語あり・・・。いろいろあるけれど、私はどれも楽しくお付き合いしたい。
教室に入ると、ホッとする。
おかしな話ではあるけれど、自分のペースを取り戻すことができ、業者さんからの電話などもあり、仕事をしている自分に戻る。
関西にいた母も、今はこちらにいて、直接世話できるので、変な心配をしているよりも、ずっと仕事にのめることができる。
電話で目に見えなくて、話だけ聴いているときの歯がゆさったらなかった。
自分の手でできる方が、サッサとできる。
血圧計なども、誰かの手を煩わせないように、母が気を遣わなくていいように、ちょっと簡単に操作できて、いつも自分で測れるものを選んだ。きっと一人だと、私の年だと・・・、などと値段と相談して、適当なものを選んだに違いない。
遠くにいて心配するより、少々手はかかっても、そばにいて、自分の手を掛けることができる方がありがたい。
仕事もシャッキリできる。
思えば、四年足らず前の、父の闘病があってから、よく大阪に行ってはいたけれど、どこか気がかりで、どこかいつも疲れていて、シャッキリしない気持ちを抱えていた。でも、そばにいると、もう、そんな想いはしなくて済む。
私が動けばいいのである。
行動できることはありがたい。
気付いて行動!これは何事にも当てはまる。
動いてしまえばなんとかなるものだ。
今、目の前にいる生徒に、今、何やってるの?と訊いてみたら、化学です!と言ったので、化学?と訊くと、基礎です!と言うので、私、基礎なら余裕で行けるわよ!と言ったら、なあんと、
僕も行けます!だって!
この、なんとも間の抜けた感じが、こよなく彼を愛する理由でもあるけれど、先生に向かって何よ!ちょっとは遠慮してみたら?と思ってはみるが、我がチェリー・ブロッサムの生徒に、それは無理な要求で、それはそれは素直で率直で、ちょっとひねりを利かしたユーモアも、チェリーの子らしいな、と思っているのである。(笑)