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神様からのプレゼントのように、300円で後深草院二条『とはずがたり』の単行本を買いました!ー高岡の個別指導塾チェリー・ブロッサム

今日は朝から体験授業。
最近、体験授業を体験授業だということを忘れて指導してしまう自分に気付いています。
もちろん、そのお子さんにとって、ちょっとは役に立つ時間であってほしいという思いもありますが、これも一期一会、入塾されることになったとしても、そうでなかったとしても、その時のその指導はその時限りです。力を尽くしてしまうところに、なおもっともっとと思ってしまいます。
それに勉強のどこで躓いておられるのか、私なりにちゃんと理解して、どうすれば解決するのかということをちゃんとつかみたいと思うものです。
途中、小学生の国語の指導って、難しいものだなあ・・・、と気付く始末です。
毎回新しい発見というものがあります。

かつてあるところで、小学部の夏期講習を少しお手伝いさせていただいて、その冬は、さすがに高3の受験を預かるので、お断りしたことがあったのですが、その時に、お母さまからリクエストが来ていましたよ・・・、と言われたことがあり、私も夏の楽しい授業を思い出していたのです。
でも、やっぱり小学生は難しいと思います。

午後になり、お約束通り、母からの頼まれごとということで、氷見まで車を走らせました。
先日違うブログに書いたように、昨日金沢まで行こうという話になっていましたが、ちょっと方針を変えて・・・。
昨日は氷見の温泉に入っていたのでした。

ある和菓子屋さんを訪ねて、氷見にある大きなスーパーまで行きました。
そこで和菓子を選びました。
ご近所にもある大阪屋さんも入っています。
氷見の見晴らしのいい公園でお昼にしようということになり、さて、帰ろうとした時に、ふと、古本屋さんがあるのに気が付きました。『平家物語』があります。その著者は、なじみのある橋本明さんです。一冊手に取りましたが、当然のように解釈の入った現代語のものだったので、第一、十五冊もあるし、いいわ・・・、となったのですが、その向こうに、何やら見慣れた新潮古典集成が、積まれています。手に取ってみると、なんと美しい。まっさらのようですが、高校図書館の検印があります。
なあるほど!
その中に、『とはずがたり』がありました。
この作品は、大学入試にも登場しますが、とはいえ、結構問題作です。
出会った時にはその世界の異常さに、ちょっと驚いたくらいです。
そんな世界があるの?という感じ。
後深草院二条という人の日記という体で、いわゆる日記文学になります。
まあね、禁書レベルの問題作というわけです。

ときは南北朝時代に突入しようかという頃。
お母さんを愛した天皇が、その人とは結ばれることはできないということで、その人が生んだ女の子を欲しがり、そしてその女の子を自分の女性にするという、その女性というのも、女房なのか奥様なのかわからない状態で、他の男性にも愛され、天皇の奥様方にも憎まれ・・・、というとんでもない立ち位置で理不尽の限りを味わう・・・、というような話です。
ざっくり知っているだけでも結構な話ですが、心情理解するためには全編を読まなくてはなりませんが、今までその機会に恵まれませんでした。
かと言って、『源氏物語』や『徒然草』や『竹取物語』や『伊勢物語』ほど手元に置いて、いつでも見ることができるようにしておくほどの作品でもありません。
だから、いつか図書館で・・・、と思っていたのが、300円で手に入れることができたのです!

あまりに喜んで、キャッキャキャッキャ言っていると、母が、

作者、誰?

などと聞いてきます。そこで、

後深草院二条やと思うけど?

と言いながら、本の表紙を見ると、

何?作者かなんか?

と言って、レジのおじさんが本を見せてくれました。

な、なんて?

と言われて、

後深草院二条です・・・。

と答えると、

難しい本読まれるんやねえ・・・。いやいや勉強させてもろて・・・。

などとおっしゃっています。私はあまりの嬉しさに、嬉々としていて、はしゃいでいるので、またまた、子どものような私が手に入れて喜んでいる本が、それを専門としている人でなければ、難しく思われるような本なので、そのミスマッチを面白く思われたのでしょう。

こういう場面に昔から付き合ってきた母は、自分の贈り物のために立ち寄ったはずのスーパーで、

ここ、あんたのために来たんやわ・・・。また買うたらええやん。

などとニッコニコなのです。要するに自分の用事で来たお店に、娘のだーい好きな本があって、しかも2,900円もする本が300円で手に入れることができたと言ってはしゃぐのを見て、自分のためだけでなくて、この娘にいいことがあったわ!と思っているらしいのです。
今夜は、「べらぼう」を観なければいけないはずですが、さっさとベッドに入って、この本を読んじまおうかなあ・・・?などとべらんめえ口調で考えていたりします。
まあ、大学受験に関わるとは言いながら、ほぼほぼ自分が好きで読む本だし・・・。

公開:2025/03/23 最終更新:2025/03/23
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