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英語の勉強の進め方ーあまりにも個人差のある話

ある大手予備校の寮に入って、他県で勉強していた浪人生と話したことがあり、古文の教師としてはあまりにも納得したことがありました。
英語の先生が、読解力だけで英語はある程度までは伸びても、結局文法をしっかり勉強しないと、成績は頭打ちになる・・・、と予備校の英語の先生にがおっしゃっていたということでした。
それは古文もそうで、こちらは日本の古典ですから、もう少し読解力をあてにはできますが、それでも、古典文法を当てはめて考えると、ある程度精緻な内容理解につながります。
読解力だけで乗り越えるのは、正直、得意な分野の文章が出た場合は強いけれど、結構リスキーなので、しっかり文法を学習するべきなのは言うまでもありません。
それ以上の思考力や感性を合わせた読解力や洞察力を求められる大学の場合でも、結局正確な訳出する力が必要になってきます。

そういう前提条件もありながら、それでも、その習得過程には、それぞれの特徴が現れるとしか言いようがありません。
ご兄弟でさえ、全く違った歩みをされます。
それぞれに適した指導法が必要になります。
システム化したり、この方法は全員に当てはまる・・・、なんて指導法はないのだなあ・・・、とつくづく思わされます。

ある生徒さんは、単語力がない、と言い、ある生徒さんは、単語はわかっても、それを日本語にするときに、どうしたらいいのか悩む・・・、と言われます。単語や文法で何とかなっても、それを訳出するときにどうしていいのかわからないタイプもいます。
高校2年生にもなると、結構内容の深い文章が出てきます。
これが、1年半前には中学生用の文章を読んでいた生徒に貸されているのだなあ・・・、と変な感慨に浸ることもあります。
昨日読んだのは、言語についてで、共通テストに出題される大きな分野で言うところの、言語論、文化論が合わさったような文章です、当然人間心理にも関わってきます。
大きな基礎としてはやはり国語力が必要だと思います。
この論を読んだことがある・・・、と思うのは、日本語でですが、わかるのは、当然日本語で身に着けた知識や教養などが、英文の読解力に貢献してくれます。
日本語で読めないものを、英語で深くとらえるなど難しい。
言語的には、英語ほどシンプルでロジカルな文章はないので、ある意味構文が見つかれば、楽に読めるということもあります、対句的になっていることも多いです。日本語に比べれば、対句表現が頼りにできる点では漢文にも通じます。

それぞれに違うテストを作成し、それぞれの弱点を強化していきます。
山の登り方はそれぞれ。
それぞれの生徒さんに合わせて、最適な、登り方を考えだします。
そういう意味では、最速になるはずでもあります。
だって、とにかく受験に間に合わせなければならないのだから。

それに着いて来てもらうことも前提条件ですから、当然、そうあるべき、と思ってもらえるようにお話しもします。

公開:2022/11/06 最終更新:2022/11/06
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