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高校受験数学演習で気付いてめちゃくちゃ驚いてしまったことー高岡の個別指導塾チェリー・ブロッサム

中三Aチームでは、年内に中学数学の範囲をすべて終わらせていたので、最近では、結構難問と思われる数学演習をしていたりします。
昨日は、三平方の定理を絡めた、三角形の相似から三角形と平行四辺形の面積比を求める問題に取り組んでいました。
実はこの問題、指導時間内にに解いてもらい、宿題にもし、そして提出だった昨日、できていない問題について解説することになっていました。

やはり一番の難問は全員できていませんでした。
それはそうです。
三学期の学校の授業で教わって、最終的に演習するような問題ですから。

とはいえ、解説しながら、ある生徒(普段は一番よくできる。)からの、わからなさの説明を聞いてそのわからないことについて、唖然としてしまいました。

比の問題について、私からしたら当然頭でやっているだろうというところが、生徒たちは、〇:△=●:▲にして計算しなければできないものと思っていたのでした。
言ってみればテクニカルにこうするんだよ、ということもできますが、そんなん考えたらわかるやんか・・・、というような話で、でも、そう思い込んで解説していたそのことを大いに反省したのでした。

私がわかっていると思い込んでいるところを、わからないとちゃんと突き詰めて伝えてくれたからこそわかったことでした。

小さなことです。
こちらにしてみたら当然わかっていると思っていたのです。

チェリーは小さな塾ですし、クラス指導と言ってもその実個別指導になっているので、誰がどこで躓いているかはわかっていて、その都度それを教えてきたつもりだったのです。
でも、当然わかっていると思い込んで、解説していながら、もちろんこの図にあるような簡単な話ではなくて、相当難問になると思われる問題なのですが、それでも、こういうことをわかっていないことに気付いていなかった自分にびっくりしてしまいました。

先日は、高三の共通テスト演習でもありました。
古文の時間でした。
和歌についての問題で、この流れで、わかっているだろうと思っていたことについて、一人の女子生徒が、可愛らしく、首をかしげて、うーん?と言っています。
本当に食らいついて質問するとはこういうことか?というくらいに質問してくれたので、私はやっと彼女の言っている意味が分かった次第でした。

途中、

あなたが分からないところがわかれば解説できるんだけど・・・。

と当たり前すぎるほど当たり前なことを言ってしまって、まあ、なんてことを言ってしまったのかしらん?と思ってしまったのでした。

こう解くことになっているからこう解くんだ、では応用が利きません。ひたすら時間が掛かります。
目の前の問題のような問題が次に出てきたときにはしっかりとその論理を使えるようにと思いながら指導しています。

でも、ときに私は、生徒さんが本当に基本的なところでわかっていないということを見逃してはいないか?と本当に反省したのでした。
でも、一方で、こういうこともあるんだなあ・・・、と今回遭遇したことに対して感謝もあり、教育の基本にあるもののすばらしさに感動したのでした。
これがわかれば、この論理がわかれば解ける問題が広がる、という基本的な論理をうまく伝えることができれば、ずっとずっと勉強の楽しさが分かってもらえる。

後日談として・・・。
今日あさイチ来た生徒に、

昨日みたいなことって、今までもあった?

と聞いてみたら、そういうことではないとのことでホッとしています。
でも、中三の演習が本格化する中で、こういうことに気付けたことに心から感謝しています。
どこでわからなくなったのかということについての発見です。
こういう喜びを重ねることが教師の感動で、感動があれば生徒さんに伝わるものですから!

公開:2025/01/11 最終更新:2025/01/11
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