ブログblog

2学期が始まりました!ー思い出すこと。


いよいよ2学期が始まりましたね!

この夏の勉強の成果が気になるところですが、夏休み明けテストの結果が出揃い始め、チェリー・ブロッサムでは、いつも、夏休み明けにすぐ結果が出るとは限らないからね!と話しておくようにはしているものの、しっかり頑張った生徒さんの成績は、結構よかったようです。
あまり点数をデジタル的に分析するのは好きではないので、○○点➨○○点、というような書き方はしたくないのですが、苦手な科目で、○○点だった!とか、あるいはほかの生徒さんの平均点が悪かったけれども、自分はそれを大きく上回っていた、など、素敵な報告が聞かれます。

とんでもなく嬉しかったのは、いろいろなことを勘案し、これは、このまま違う進路へと考えていた生徒さんが、模試で、国語も数学も英語もとんでもなくバランスよく成績を出してきて、これは国公立大学を狙えるかもしれないな、と進路変更できそうなことです。
その生徒さんを見ていると、あまり要領よく勉強できてはいないような気がしていたのですが、やはりコツコツした勉強ほど強いものはないなあ、と思わされます。
少々要領悪くても、勉強していれば、そこそこ実力は付きます。
ただ、より努力のベクトルを合わせて、効率よく学習するには、やはり勉強をしてくための助けがあった方がいいと思います。
彼女は、英語と国語をまるで一緒に学習してはおらず、数学ばかりを一緒に解いていました。
もし、数学がそこそこできたなら、国公立もアリかな?と思っていて、どこまで追い着いて行けるかな?と思っていたら、何にもしていない国語と英語とまるできれいな正三角形を描くような成績を取ってきました。
これは放っておく手はないな、と思っています。

すべてが大学で決まるとは思ってはいませんが、勉強すればするほど、やはり物事を考える力をもつことができるし、分析力も高くなり、それに何より、自分の大切だと思っているものを守る力にもつながります。
その子その子の生活の背景にも思いを寄せながら、進路指導を考えています。

そこにはやはり、母校の高校の、担任の国語の先生の顔が浮かぶ、というところがあります。
それぞれの立ち位置、家庭環境にまで気を配ってくださっていました。
兄弟構成から、そのバランスまで、どうして、あれだけたくさんの生徒を抱えながら、細かく気を配ってくださっていたのだろう?と今でも不思議なくらいです。
サバサバして見えるのに、その時の先生のお気持ちを考えると、私もまた、誰かの人生が開いて行くのをどこかで手助けしたいと思うのです。
私が、初志貫徹して高校の国語科教諭になったのは、やはりその先生の影響が大きかったと思われるからです。

私は、恩を忘れることができません。
たとえ、違う場面で、何なんだろう・・・?と思うことがあっても、それは人間だからいろんな面があることは仕方がないことです。自分だって完璧ではないし。
ただ、思うのです。
受けた恩だけは忘れないでいたいし、それに対してできることなら、そのご本人に対してではなくても、誰かに、できることなら私たちよりも若い世代に返していきたいと思うのです。

全く違う方面から、教わったことがあります。
結婚して初めての引っ越しのとき、私は状況も何もわかりませんでした。
お腹には赤ちゃんがいて、新婚3か月での引っ越しでした。
毎日飲み会で相方が返ってくるのが遅くなることも、転勤の意味もわかっていたのやらどうやら。
見かねた奥様方がお手伝いに来てくださいました。
決して家事が得意でもなかった私が、恥ずかしく思いながら何人もの方にお手伝いしていただいて、どうしたらいいのかわからないくらい感謝もし、恥ずかしくも思っていたときに、ちょっと年配の奥様が、
あなたが、今度はどこかで助けてあげたらいい、と言ってくださいました。
その言葉が本当に心に残っています。
その方のお母さまが学校の先生だったのだそうです。

教育の現場でも、そして、それ以外の場所でも、いろいろな方に、いろいろなことを教えていただいてきました。
そのありがたいいろんなことを、私が生徒さんにお伝えしていきたいと思っているのです。
感謝の気持ちと共に、素敵ん言葉をいただいた方々のお顔を思い出しながら。

公開:2022/09/08 最終更新:2022/09/08
ページトップへ