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解けた後は別人!?ー高校数学と高3生徒が学年2番

この話、結構面白くてあちこちで書いてはいるのですが・・・。

今日、高3男子がガラガラと玄関を入って来たので、

どうだった?

と訊いたら、中間考査で良かったらしく、数学で学年2番だったそうです。
だいたい数学得意ではあるのですが、あの問題が出たらしいのです。(笑)

あの問題というのは・・・?

中間考査がまだ終わっていないというのに、共通テスト国語のクラス。
その演習の時間に、自分たちが国語も飲んだ意を解いている間に、私に解いてほしいとお願いされた問題がありました。

エーッ!?私にそれ言う?しかも私の国語の時間にー!?

とブーブー言っていたのですが、

先生暇そうやから・・・。

とのこと。

見てみると、剰余の定理です。高1でやったやつやん!?

もしかしたら軽いかな?
と思ってやり始めましたが、話はだんだん複雑になっていきます。
仕方なく参考書を見てみましたが、結構難しい問題なのか、もう少し易しいものしか載っていません。
そこでネットで検索したら、ありました!剰余の定理!
入試数学コンテスト、高校数学の美しい物語。

ところが時間切れ。
そこで、

家に帰って、お風呂に入ったり用事を済ませて、それから解けたらラインで送るわ!

と言うと。別の生徒が、

先生、今からまだ用事するんですか?

とか言っている。主婦を何だと思っているのだろうか?(笑)

さてさて問題に取り組めたのは12時過ぎ。
もう少し軽いかと思っていたけれど、そうもいかない。
まずは剰余の定理をサラッと復習。
そしてよく似た問題を適用しようとするけれど、うまくいかなくて何度かやってみる。
上手くできた!と思ったら、最後の問題には参考になるものがなかったので、自分でやるしかなくなってしまった。

ああ、眺めること数分。
1時までにできなかったらあきらめようと思っていた。
昨年も、答えだけある赤本の数学とそういえば時には半日にらめっこしていた。
でもできなかった問題はなかったし・・・。

と自分を励ましながらシャーペンを走らせていると、不意にできた!
ウソみたいに簡単で、最後はほぼほぼ小学校算数みたいな話だった。
時間は12時50分。
5分前にはもう無理かと思っていた自分がいたっけ。
数学と付き合っているとこういうことはよくある。
数分前の自分は別人!
乗り越え切った生まれ変わった私がいる・・・、というわけ。

この喜びこそが数学であって。

清書してラインする。
良かった!まだ起きていた。

清書してラインで送った。

そしてその問題が出題されて、生徒の数学の番数も良かった!

本当によーかった!

公開:2023/10/18 最終更新:2023/10/18
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